中西夕紀が主宰する俳句会「都市」のWEBサイトです
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都市の窓 2014年12月号
都市'14年12月号に掲載の「都市の窓」

心から思ふひとこと白芙蓉高木 光香
  
混迷の世界たぐれば鳥瓜永井 詩
  
葛の字の風に分かるる麻暖簾三森 梢
  
円虹の中に吾の影星鴉秋澤 夏斗
  
鰓呼吸して明けを待つ熱帯夜岩原 真咲
  
産声は人のものなり雁渡る吉川 わる
  
郊外の単科大学向日葵咲く北杜 青
  
祭の子見覚えあれば下校の子樋口 冬青
  
ぼんやりと遠くの灯り刈田道益山 空
  
火の着かぬマッチ何本魂送丸山 桃
  
白鵬は今日も勝ちけり冷奴砂金 明
  
星条旗高々とある敗戦忌片岡 東子
  
神の手に撫でられてゆく稲穂かな笹山 茂
都市の窓 2014年10月号
都市'14年10月号に掲載の「都市の窓」

てふてふやガラスのビルを高々と城中 良
  
執着か愛かと惑ふ濃紫陽花栗山 心
  
個性とはうち勝つことぞ花石榴星野 佐紀
  
夏霧に浮かむ要塞うみほたる川合 岳童
  
夏至の夜コンビナートは煌きて砂金 明
  
妻と子とゐてサングラス持てあます北杜 青
  
夏燕疾しコンパスくるりくるり吉川 わる
  
湿原や野花菖蒲のほつほつと岩原 真咲
  
料理せし君の手に惚れ渡り蟹なかむら その
  
田の道は富士講の道夕焼雲高橋 亘
  
骨董を見に来て日焼けしてをりぬ松岡 洋太
  
老猫を酷暑に置きて旅にゐる井上 田鶴
  
初物と思へば蚊さへまた愛し管野 れい
都市の窓 2014年08月号
都市'14年08月号に掲載の「都市の窓」

髪洗ふ今日着る服を紺と決め星野 佐紀
  
野遊びや村に落城ものがたり桜木 七海
  
あたたかや玻璃戸に残る児の手形杉本 奈津子
  
  
  
イヤホンを分け合ふ友や卒業す吉川 わる
  
家にゐて日永家を出て日永松岡 洋太
  
新車くる明るき朝のつばくらめ川合 岳童
  
たんぽぽやあけてまぶしき電子辞書秋澤 夏斗
  
壇ノ浦もかくやと速き花筏酒匂 了太
  
入学の子を取り囲み登校す丸山 桃
  
田を返す今年の土に力あり大矢知 順子
  
たんぽぼや終に子どもは授からず三遊亭 らん丈
  
山にまだ名残の雪や旅支度難波 芙蓉
  
菜の花やつひに出でざる富士の山工藤 美風
都市の窓 2014年06月号
都市'14年06月号に掲載の「都市の窓」

友の訃の直球でくる寒さかな高木 光香
  
雑踏に深くかぶるや冬帽子大木 満里
  
藁の香のまつすぐに来る冬牡丹桜木 七海
  
松の花雨降る音の重なりぬ本多 燐
  
  
  
三寒に戻るも薄着四温待つ安藤 風林
  
遥かなる北斗の空へ鳥帰る川合 岳童
  
立春のはちきれそうないなりずし砂金 明
  
自転車に抜かれ受験子歩を速め北杜 青
  
髭つけし雪達磨なりへなへなに酒匂 了太
  
春の雪滴る音の切れ目なく金子 菜園
  
壁時計卒業式の午後のまま笹山 茂
  
目覚ましのならぬうち覚め春寒し島田 遊妹
  
冬の川無残に羽根の残りけり高橋 亘
  
オオイヌフグリ名に似ず指の上なかむら その
都市の窓 2014年04月号
都市'14年04月号に掲載の「都市の窓」

冬薔薇砕けるやうに会ひわかれ城中 良
  
枯葎土の色なり日色なり永井 詩
  
逝く人に生を教はり寒北斗坂本 遊美
  
煤逃げやここにも所在なき手合ひ森 有也
  
  
  
往年の名画に泣けり年の暮田中 翔子
  
室咲を抱へて帰る家出かな岩原 真咲
  
五羽ばかり若造ばかり寒雀吉川 わる
  
夜の桜あの世この世の境なし関野 小一
  
冬晴の一朶の雲よ友逝きし工藤 美風
  
くしやみして前の大壺少しひび林 弓夫
  
年一度顔見せる鍋年用意玉水 牡丹
  
行く友の後ろ姿や一葉忌益山 空
  
雪吊りの低き松にも高高と樋口 冬青
  
雑魚の背は水の色なり寒に入る高橋 亘